チホク会国産小麦の6割以上を生産する北の大地「北海道」。そこに「小麦生産に想いを込めた」小麦生産者たちがいます。その名は「チホク会」。

チホク会は、「食の安全・安心」「顔が見える農産物」が叫ばれ始める以前の、1990年、株式会社 山本忠信商店に小麦の集荷を委託した15名の小麦生産者たちによって設立され、「チホク」の名称は、その当時の小麦の主力品種「チホクコムギ」にちなんで命名されました。

チホク会設立当初は、栽培技術の情報交換や親睦を目的としていましたが、時代の移り変わりとともに、その活動の領域は幅を広げていきます。そこにある想いは「つながること」。

日本一の生産量を誇る北海道の小麦ですが、その大半は「うどん用」の中力粉でした。消費者が求める「菓子用」や「パン用」小麦を栽培したいと思っても、そうした需要に応える新しい品種を栽培すると云う事は、決して簡単なことではありません。

チホク会では、パン用小麦「キタノカオリ」を研究機関と共に試験栽培し、その実用化に大きく貢献しました。また、それだけにとどまらず、十勝産100%のパン用強力小麦粉「春の香りの青い空」の開発に取り組み、その商品化に成功します。それは決して平坦な道ではなかったでしょう。

「自分たちが畑で育てた小麦が人(消費者)の口に入る」という、当たり前のことではあっても、作る側がそれを感じる事はなかなか難しいことです。しかし、十勝産100%のパン用小麦「春の香りの青い空」が商品化された事で、「作る」者が「食べる」人たちに直接会って、「その想い」を感じることができるようになったのです。パン教室などの催事を通じて、ついに、「食」に関する考えをお互いに知り、理解する事で「作る」側と「食べる」側とが「つながること」ができたのです。

消費者の「美味しい!」という言葉を「作る者」が直接、聞くことができるようになったことは、生産者の大きな「やりがい」へとつながります。それは少しずつ広がっていきました。

これからは、「作る」側と「食べる」側のコミュニケーションが今まで以上に必要となってきます。そこにまた新しい商品が生まれ、「未来の食文化」がきっと生まれてきます。

> 「日本の麦の底力」ブログトップ