ラー麦「ラー麦」という名前をご存知でしょうか? もうすでに新聞広告やイベントでこの「ラー麦」の名前や、画像にあるマークを目にされた方もいらっしゃるかもしれません。このマークは福岡県の「商標登録」です。

「ラー麦」とはとんこつラーメンで有名な福岡で開発された国産小麦の名前です。ラーメンに適した小麦ですから「ラー麦」。

福岡県は北海道に次いで、全国第二位の小麦生産量を誇ります。しかし、その小麦の殆どが「うどん用」なのです。

そこで新たな市場開拓のために取り組まれたのが「ラーメン用小麦」だったのです。

以下は、農林水産省の広報誌「aff (あふ)」の2010年3月号から引用した、福岡県農業総合試験場農産部長の、ラーメン用小麦、「ラー麦」開発のいきさつです。

「福岡は久留米ラーメンや博多ラーメンといった、とんこつラーメンで全国的に有名です。しかし麺を作る小麦のほとんどが輸入に頼っています。いままではラーメンに向く小麦の品種は福岡にはありませんでした。だったらこの地で栽培できるとんこつラーメン用小麦を作ってやろう、ということになったのです」。

合言葉は「福岡産小麦でラーメンを」。

ラーメン用小麦の品種開発は平成16年から20年までの、福岡県農政部(当時)の重点政策となり、地元のマスコミにも注目され、華々しいスタートを切りました。

しかし、バイオテクノロジーでの技術実績には自信があったものの、研究員たちにとって、この限られた時間での品種開発はかなりのプレッシャーであったそうです。

なぜなら、通常、小麦の品種改良には10年という期間を要するのが普通であったからです。

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